スイスの「男性社会」はどのくらい「女性社会」になったか
3月8日は国際女性デー。スイスの労働市場で男女共同参画はどのくらい進んだのか、グラフィックでみてみよう。
このコンテンツは 2018/03/08
- Español Evolución del sexo de las profesiones desde 1970
- Português Como o trabalho evoluiu para mulheres e homens na Suíça
- 中文 男人占主导还是女人说了算?且看瑞士职场性别博弈变迁
- عربي هكذا تطور عالم الشغل بالنسبة للنساء والرجال في سويسرا
- Français Depuis 1970, comment les métiers se sont féminisés - ou pas (原文)
- Pусский Мужчины и женщины на рынке труда Швейцарии
男女平等について言えば、スイスの労働市場は欧州で最も遅れている。同誌のランキングではスイスは欧州21カ国中21位、OECD29カ国中26位だ。スイスでは性別による役割分担の発想が根強いことや、女性にとって仕事と家庭の両立が難しいことが背景にある。
男女比の変化
だが状況は大きく変わっている。スイスインフォでは、500種以上の職業のうち1970年以降で男女比に大きな変化があった職業を選び出した。
色々な職業で多様化が進んだ一方、性別による分断が根強い職業もまだ多い。2013年の国際調査では、スイスは性的分断が最も大きい国に挙げられた。以下のグラフィックは、片方の性別に大きく偏っている職業を示す。
性別による分断は、特に賃金の公平性の問題をもたらす。伝統的に、保育や幼児教育など女性の多い職業は社会的地位が低く、昇進の機会は小さく給料も安い。
一つの性別に独占された業界は、有能な人材が不足しがち。性的な多様性を広げることでより大きな利益を生む可能性がある。
この記事の筆者のツイッター@duc_qn他のサイトへをフォロー

JTI基準に準拠
現在この記事にコメントを残すことはできませんが、swissinfo.ch記者との議論の場はこちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。