収入の3割が税・保険料に消える
スイスの2015年の世帯当たり平均可処分所得は一月当たり6957フラン(当時レートで約83万5千円)だった。娯楽やリラックス、文化活動への支出は560フラン足らずで、犬や猫などペットには90フラン近くを支出している。
このコンテンツは 2017/11/30 06:30
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可処分所得は実収入 から直接税や社会保険料など世帯の自由にならない「非消費支出」を差し引いたもの。スイス連邦統計局によると他のサイトへ、15年の非消費支出は月2990フランで、実収入(9447フラン)の3割を占める。日本の「家計調査 」では、同年の家計(2人以上世帯のうち勤労世帯)の非消費支出は実収入(52万5669円)の18.7%(9万8398円)だった。
税金は平均1208フラン(実収入の12.1%)で最も割合が大きく、社会保険料(9.8%)、健康保険料(5.9%)、仕送り金など移転支出(2.2%)が続いた。
教養・娯楽は5.6%だった。内訳はスポーツに月103フラン、演劇・コンサート・映画・美術館・ラジオ・テレビ観賞に82フランを支出。ペットには29フランを支出しており、犬と猫には89フランをかけている。日本のペット関連支出(ペットフード、他の愛玩動物・同用品、動物病院代、他の愛玩動物関連サービス)は1万9678円だった。
その他の主要項目としては交通費が7.6%、食料・非アルコール飲料が6.3%だった。
月末には平均して1388フラン、実収入の14%が貯蓄に回せる金額として残る。収入が5000フラン以下の世帯は基本的には貯蓄に回す余裕はなく、支出が収入を上回る月もある。
統計は、スイス人は生活水準の高さの割に休暇はさほどぜいたくできず、予想外の出費や高額の請求書があれば月の予算が吹っ飛んでしまうことを示した。

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