メルケル独首相、国境管理でスイスと「協議の必要」
このコンテンツは 2021/01/22 10:06
ドイツのメルケル首相は、新型コロナウイルスやその変異株の感染拡大を防ぐため、スイスと国境管理について協議する意向があると述べた。
メルケル氏は21日、ベルリンでの記者会見で、ウイルスや変異株の影響を受けている隣国との状況に言及。「スイスと話し合う必要があるだろう」と述べた。
メルケル氏は「一律の国境制限を設けることは避けたい」と語った。チェコとはすでに協議に入ったと語った。
ただ「ドイツの2倍の感染率を抱える国が、こちらがすべて閉鎖しているのにあらゆる店舗を再開したら、それは明らかに問題だ」とくぎを刺した。
その直後、スイスのギー・パルムラン連邦大統領は自身のツイッターに、メルケル氏とは電話で話したばかりだと投稿した。パルムラン氏はまた、この危機の「デリケートな」段階において両国が緊密に連絡を取り合いながら決断するとツイートした。
感染者数の動向
スイスは人口10万人当たりの新規感染者数(直近2週間)が360人となっている。連邦政府は18日から企業に在宅勤務を義務付け、生活必需品以外の小売店は営業を停止した。
ドイツは過去7日間で119人となっている。ドイツでは少なくとも2月14日まで、学校、レストラン、必需品以外の商店が閉鎖される。
入国時に10日間の自主隔離を義務付けるリスク国の一覧に、スイスはドイツのテューリンゲン州とザクセン州を加えた。

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