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NGO、トルコのダム建設計画の再考を政府に要請

ベルンのNGO、Bern Declarationは、トルコ南東部イリスに建設を計画されているダムの影響に関する詳細の報告をまため、スイス政府に対し再考を要請した。(写真:ダム建設で水没するクルド人の村)

このコンテンツは 2000/08/14

ベルンのNGO、Bern Declarationは、トルコ南東部イリスに建設を計画されているダムの影響に関する詳細の報告をまため、スイス政府に対し再考を要請した。(写真:ダム建設で水没するクルド人の村)

Bern Declarationが13日に公開したレポートは、フリブール大学のアストリド・エピニー教授の調査に基づくもので、イリス・ダム計画は、自然資源の適切な利用における国際合意協定に反するものだという。また、国境を超える環境破壊を予防する合意協定にも違反するという。したがって、スイス政府が4億7、000万スイスフラン相当の輸出リスク保障を承認すれば、トルコ政府が国際法を犯すのを援助することになる(国際合意協定違反共犯)と、Bern Declarationは批判する。

外務省は、Bern Declarationの批判に対しては所管外だとコメントを拒否したが、専門家のレポートは歓迎すると述べた。1998年11月、スイス政府は建設計画の大筋について合意したが、最終決定はしていない。

トルコ政府の計画では、スイスのSulzer Hydro、ABBなどの国際企業が、チグリス川のイラク・シリア国境から約60kmの地点にトルコ最大のダムを建設するというもの。建設計画のために、約20、000人が強制移住させられるが、実は建設予定地はクルド人居住地域で、1980年代半ば以来、クルド武装勢力が自治を要求する内戦が続いている。

外務省の国際法専門家ロベルト・バルツァレッティは、国際合意協定違反の共犯はどという概念は国際法上存在しないと、政府に対する訴えについては退けた。

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