死と隣り合わせの風刺画
シリア人風刺画家のへニ・アバスさんは亡命先としてスイスを選んだ。シリアの秘密情報機関から逃れるためだ。アバスさんの画家仲間や、友人のジャーナリストの多くが投獄され、拷問を受け、そして殺された。
このコンテンツは 2015/05/16
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- Deutsch Zeichnungen am Rande des Todes
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- Pусский Рисунки на краю гибели
- English Drawings from the edge of death
- Italiano Disegni sull'orlo della morte
アバスさんは1977年、ヤルムークに生まれた。シリアの首都ダマスカス南部の、巨大なパレスチナ難民キャンプがある場所だ。
ダマスカス大学で教育学と心理学を学び終えた98年に絵を描き始め、さまざまなアラブ語の新聞で風刺画を発表するようになった。
アバスさんの作品他のサイトへに対し読者から感嘆や批判の声が多く届き、また数々の賞が与えられた。2014年にはジュネーブで国際的な報道イラスト賞を、13年にはカタールのドーハで「Preis der Pressefreiheit(報道の自由賞)」の銀賞を受賞した。
11年3月15日にシリア内戦が勃発してからは、日々、絶え間ない恐怖にさらされたため、南部のダルアーへと移った。偽名を使い、衛星テレビ局アルジャジーラで働いた。
親しい同僚2人が拘束され、政権の治安部隊によって拷問死した後、その混乱を利用し家族と共にレバノンへと避難した。それでも身の危険を感じたため、13年の終わりにジュネーブを目指しベイルートを発った。
(写真・Hani Abbas 文・Abdelhafidh Abdeleli、swissinfo.ch)
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