テプフェール スイス風刺画の生みの親
ジュネーブの画家ヴォルフガング・アダム・テプフェール(1766~1847)は渾身の力を込めて当時の社会や政治を風刺画で皮肉った。風刺画で新しいジャンルを確立した彼は、現在では漫画の祖先とも言われている。
このコンテンツは 2015/02/25 11:00- Deutsch Töpffer, der "Erfinder" der Schweizer Karikatur
- Español Töpffer, precursor de la caricatura política
- 中文 瑞士漫画的鼻祖Töpffer
- Français Töpffer, précurseur de la caricature politique
- عربي توبفر.. رائد في مجال الكاريكاتير السياسي
- Pусский Родоначальник швейцарской карикатуры Вольфганг-Адам Тёпффер
- Italiano Töpffer, precursore della caricatura politica
テプフェールはフランス革命時のパリで教育を受けたが、18世紀後半に人気のあった英国の風刺画からインスピレーションを受けた。風刺の題材にしたのは、政治家やモラル、宗教などだった。
風刺画で社会・政治に切り込むという新しい手法は、革命推進派と保守勢力が対立していたジュネーブで広まっていった。両者の争いが終わったのは、ジュネーブがフランスからの影響を跳ね返し、スイス連邦に加盟した1815年だった。
当時の「人々の喜劇」を辛辣なユーモアで見つめたテプフェールだったが、彼の風刺画が世間から注目されることはほとんどなかった。こうした絵を世に売り出す勇気のある出版社がなかったからだ。
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