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カスタゼニャの自宅のテーブルに置かれた撮影機材 Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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アンドレアとアウグスト・ガルバルド、自宅のスタジオにて(左)。ブレガリア谷の山々、1900年頃 Andrea Garbald/ © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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アゴスティノ・ガルバルド、税関職員と一緒に、1905年 Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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ジョバンニとアンネッタ・ジャコメッティ。4人の子ども(左からアルベルト、ディエゴ、ブルーノ、オッティリア)と一緒に、1909年 Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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マローヤ、カヴロッチョ湖、1900年(左)。マルゲリータ、1915年頃 Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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アウグスト、1900年頃(左)。学生時代のアウグスト、1905年から08年頃 Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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ブレガリアの山々、1900年 Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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腕輪を付けた女性モデル、1920年頃 Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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女性と植木鉢(左)。マルゲリータ・ガルバルド、1940年頃 Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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教師同席の堅信礼にて Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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男性ポートレート(左)と女性ポートレート Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
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少女のポートレート(左)。自身の肖像写真、1950年頃 Andrea Garbald / © 2014 Fondazione Garbald, Castasegna
アルプスの豊かな自然が広がるブレガリア谷を生涯見つめ続けてきた写真家アンドレア・ガルバルド(1877~1958)。建築、風景、ポートレート写真の先駆者とされる彼の作品を集めた特別展示が、スイス東部クールのグラウビュンデン州立美術館で開催されている(5月11日まで)。
このコンテンツは 2014/04/12 11:00
ガルバルドが撮影した1枚の写真が世界の注目を浴びた。それは、同じくブレガリアに暮らしていた芸術一家ジャコメッティ家の家族全員を写した集合写真だ。画家ジョヴァンニ・ジャコメッティやその息子で彫刻家のアルベルトが本や記事で取り上げられる際、この写真を見かけないことはほとんどない。
チューリヒで写真家の見習いをした後、ドイツの著名建築家ゴットフリート・ゼンパーがブレガリアのカスタゼニャに設計した両親の家で暮らした。写真はすべて自分の生活範囲で撮影。ポートレートや風景写真を中心に撮影する中で、独自の美学を構築していった。しかし、周囲からは理解されず、晩年は孤独だった。死後、彼の写真は人々の記憶から消えていった。
写真は現在、グラウビュンデン州立美術館で保管されている。ガルバルド家が暮らした家が今年建設150周年を迎えたことを記念し、同館ではガルバルドの写真の特別展示を開催。同時に彼についての本がスイスのシャイデッガー&シュピース出版から刊行された。
(写真:© 2014 Fondazione Garbald, Castasegna、文:アンドレアス・カイザー)
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