世界貿易機関：長い交渉の歴史

1947年、ブラジル、フランス、インド、南アフリカ、イギリス、アメリカなど23カ国がジュネーブのパレ・デ・ナシオンで署名し、「関税及び貿易に関する一般協定（GATT）」が誕生。GATTは、国際的な自由貿易と貿易障壁の撤廃を推進した。その後、ウルグアイ・ラウンド合意「GATT 1994」により、1995年に多国間貿易システムであるWTOが設立された wto
グローバルな通商ルールを策定する国際機関WTOは、1995年に設立された。WTOのルールの一部はGATTのそれを引き継いでいる。GATTでは主にモノの貿易を扱ったが、WTOではサービスや知的財産分野の貿易も扱うようになった Keystone / Str
スイスが署名した第8回多国間通商交渉「ウルグアイ・ラウンド」の合意書を見せるフィリップ・ロシエWTO大使（右）とレナート・ルジェロWTO事務局長（左）。 写真は1995年6月1日、ジュネーブのWTO本部で撮影された Keystone / Patrick Aviolat
キューバのフィデル・カストロ議長（中央）やイタリアのロマーノ・プロディ首相（左）と談笑する南アフリカのネルソン・マンデラ大統領（右）。1998年5月にジュネーブで開催された第2回閣僚会議は、WTO加盟国132カ国が参加し、多国間貿易システムの50周年記念も祝った Keystone / Donald Stampfli
2001年9月17日、ジュネーブで開催された中国のWTO加盟に関する最後の協議に関するWTO開会式の前に、プログラムを読む中国の交渉団代表の龍永図（ロン・ヨントゥ）氏（右）。中国の加盟文書は、2001年11月にカタールのドーハで開催された第4回WTO閣僚会議で正式に採択された Keystone / Fabrice Coffrini
2006年7月26日、ジュネーブのWTO本部前で抗議する韓国の農業者約40人。米国をはじめとする資本主義国の新自由主義に反対し、世界中の人々に国際的な連帯を呼びかけた Keystone / Martial Trezzini
2007年11月7日、ジュネーブのWTO本部で、魚の乱獲につながる補助金に反対する海洋保護団体オセアナのマスコット「魚のフィンリー」に目を向けるパスカル・ラミーWTO事務局長 Keystone / Salvatore Di Nolfi
第7回閣僚会議開催前日の2009年11月29日、ジュネーブで開催された20カ国・地域（G20）閣僚会合後の記者会見。インドのアナンド・シャルマ商工・繊維相（左）とブラジルのセルソ・アモリン外相（右）が発言した Keystone / Martial Trezzini
2009年12月1日、ジュネーブで開催された第7回閣僚会議で、トラクターに乗ってWTOに抗議するNGOの活動家たち Keystone / Salvatore Di Nolfi
2011年12月16日、ジュネーブで開催されたWTO第8回閣僚会議で、ロシアのWTO加盟を前に、WTO職員が代表団メンバーの席に「ロシア連邦」の名前をつける様子。今回の第12回会議では、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、ロシアを交渉の一部から排除する動きもあるが、ロシアの加盟資格がWTOで問題になることはなさそうだ Keystone / Martial Trezzini
2011年12月、ジュネーブ国際会議場（CICG）前で行われた第8回WTO閣僚会議に抗議するデモ参加者 Keystone / Martial Trezzini
2021年3月1日、過剰漁獲につながる資金支援に反対する「Stop Funding Overfishing Coalition」の代表者と面会するWTO事務局長ンゴジ・オコンジョ・イェアラ氏（右奥）と漁業補助金交渉の議長サンティアゴ・ウィルス大使（左）。漁業補助金に関する協定草案は、ジュネーブで開催される第12回閣僚会議で議論される予定 Bryan Lehmann
NGO「国境なき医師団」（MSF）のメンバーが2021年3月4日、ジュネーブで開催されるWTOの「知的財産の貿易関連の側面に関する協定（TRIPS）」に関する翌週の会合に先立ち、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のワクチンや医薬品の知的財産権を放棄するようWTO建物の裏でデモを行った。TRIPS交渉は、来たる閣僚会議でも熱い議論が予想される Reuters / Denis Balibouse