国家樹立を夢見るサッカーチーム
-
パレスチナ自治区ベツレヘムの最高地点から、歴史的な町を望む。町の北部にある生誕教会は、イエス・キリストが生まれた場所に建てられたとされており、観光の目玉になっている。観光業は町の経済を支えている Meinrad Schade -
選手間の宗教が異なるチーム「ディアル・ベツレヘム（Diyar Bethlehem）」がスタジアムに入場 Meinrad Schade -
イスラエルとパレスチナを隔てる壁の前で客待ちをするタクシー。イスラエルの労働許可証を持つパレスチナ人は早朝、ここで長い列を作る Meinrad Schade -
練習のために髪をまとめるマリアン・ベンダクさん。ディアル・ベツレヘムの選手で、パレスチナ代表も務める Meinrad Schade -
控室で練習をする、ディアル・ベツレヘムのフォワードのニヴィン・アルコリヤブさん Meinrad Schade -
強豪チームと戦うニヴィンさん（左）。チームのゴールキーパーで妹のナディンさんとルームシェアをする。壁にはチームが勝ち取ったメダルが飾られている（右） Meinrad Schade -
降りしきる雨の中、チーム専用バスを降りる選手たち Meinrad Schade -
地元のバス停へと向かうニヴィンさん Meinrad Schade -
ディフェンダーでイスラム教徒のサラブ・アルシャエルさんと養母（左）。ニヴィンさんが夜、コーナーキックを練習する（右） Meinrad Schade -
選手権の試合開幕直前、気合を入れるベツレヘムの選手たち Meinrad Schade -
トレーニング試合の前に祈りをささげる、パレスチナ代表チームの監督（左）。ディアル・ベツレヘムの主将で、キリスト教徒のジャックリン・ジャジュラウィさん（右） Meinrad Schade -
監督の指示に耳を傾ける選手たち Meinrad Schade -
トレーニング試合後、和やかな雰囲気のパレスチナ代表選手たち Meinrad Schade -
夜のトレーニングに集まった選手たち（左）。姉妹のニヴィンさんとナディンさんは２人ともイスラム教徒だが、ナヴィンさんはスカーフで頭髪を隠さない Meinrad Schade -
ジュニアチームのゴールが決まり、コーチのマリアンさん（左）が子どもたちと一緒に喜ぶ Meinrad Schade
２０１１年早春、パレスチナに初の女子サッカーリーグが誕生した。宗教対立の絶えないパレスチナ自治区ベツレヘムのチームは、宗教の違いを乗り越え、リーグ初シーズンで優勝を収めた。スイス人写真家のマインラード・シャーデさんは、彼女たちの活躍をレンズ越しに見つめる。
このコンテンツは 2013/04/20
分
チーム「ディアル・ベツレヘム（Diyar Bethlehem）」の中で、スカーフで頭髪を覆い、試合中はタイツを履いている選手は、フォワードのニヴィン・アルコリヤブさんだけ。妹のナディンさんもゴールキーパーとしてチームに参加しているが、スカーフは身につけていない。
このチームには、パレスチナ代表チームに選ばれた選手が５人もいる。サッカーはこうした若い女性にとって、ベツレヘムの窮屈な日常から逃避する機会を与えるものだ。（All images © 2012 Meinrad Schade）
現在この記事にコメントを残すことはできませんが、swissinfo.ch記者との議論の場はこちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。