EURO2008の決勝戦に7000ドル
欧州サッカー連盟 ( Uefa ) は今週、サッカー欧州選手権「EURO2008」のチケットの印刷および販売を開始した。だが、不正取引が盛んで、すでに数百人が最高5000ユーロ ( 約80万円 ) の罰金を科されている。
EURO2008の観戦チケットを販売しているウェブサイトは数百に及ぶ。開幕戦は1000ドルから ( 約10万円 ) から、ウィーンで行われる決勝戦のベストシートには7000ドル ( 約70万円 ) もの値段がつけられている。
違法に販売されたチケットは抹消
「ウェブサイトには常に目を光らせている。それぞれの国の法律で対処できるものには手を打っているが、チケットの出所が不明のサイトも多く、そうなると対応が難しい」
と説明するのは、Uefaの広報担当官を務めるウィリアム・ゲイラード氏だ。
Uefaの一般売買条件では、購入したチケットの譲渡を禁止している。各チケットには連番がついており、抜き取り検査を行えば、それがUefaのルールにのっとって購入されたものかどうかがすぐにわかるという。
「正式なルートを通さずに購入したチケットでは、必ずしもスタジアムに入ることができるとは限らない。違法に販売されたチケットは抹消され、長いウエーティングリストに載っている次の人に再発行されている可能性もある」
準備は万端
一方、キックオフまで40日を切った現在、大会の準備はすべて順調に進んでいるという。
「ポルトガルの大会では実質的にゼロから立ち上げなければならなかったが、スイスではずっと楽。すべて予定通りに進んでいる」
とUefaの最高執行責任者は満足げだ。
そして、今ひとつ盛り上がりに欠けている開催地の雰囲気に対しても
「各国のチームがスイス入りすれば、いやでも盛り上がる。1984年のEUROや1998年のワールドカップが開かれたフランスもそうだった」
と期待を寄せる。
swissinfo

JTI基準に準拠
現在この記事にコメントを残すことはできませんが、swissinfo.ch記者との議論の場はこちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。