Navigation

豪研究者デビッド・グドール氏がスイスで死去 自殺ほう助で

デビッド・グドール氏 Associated Press

安楽死を希望していたオーストラリアの研究者デビッド・グドール氏(104)が10日、自殺ほう助によりスイスで死去した。豪自殺ほう助推進団体「エグジット・インターナショナル」が発表した。

このコンテンツは 2018/05/11
SDA-ATS/AP/dos,ku

同団体によると、グドール氏は同日午後12時半、バーゼルの自殺ほう助団体ライフサークルのクリニックで、薬剤のネンブタール液を投与して自身の命を終えた。エグジット・インターナショナルのフィリップ・ニシュケ代表はグドール氏の死後、ツイッターで「グドール氏は安らかにこの世を去った」と投稿した。

英BBC放送などによると、最後の食事は大好きなフィッシュ&チップスとチーズケーキを食べた。家族が見守る中、ベートーベンの「喜びの歌」を聴きながら逝ったという。

グドール氏は不治の病には冒されていなかったが、生活の質が低下していることなどを理由に安楽死を希望。オーストラリアでは自殺ほう助が認められておらず、スイスで生涯を終えることを選んだ。

スイスは自殺ほう助が合法化されている。

>>スイスの自殺ほう助団体エグジット、増加続く会員数

グドール氏は長年、エグジット・インターナショナルの会員だった。生前、豪ABC放送に対し「残りの人生をどう使おうが個人の自由。本人が死を選ぶのなら、他人が干渉するべきではない」として、高齢者が自殺ほう助を選択できるようにするべきだと語った。

グドール氏は9日、バーゼル市内で開いた記者会見で、スイスで自殺ほう助のサービスを受けるチャンスを得たことを嬉しく思うと話した一方、本来なら住み慣れたオーストラリアで死を迎えたかったと心のうちを明かした。

グドール氏はロンドン出身。葬儀やお別れ会は望んでおらず、遺体は医学の研究のため寄付するか、遺灰を地元にまいて欲しいと話したという。

JTI基準に準拠

JTI基準に準拠

おすすめの記事: SWI swissinfo.ch ジャーナリズム・トラスト・イニシアチブの認証授受

現在この記事にコメントを残すことはできませんが、swissinfo.ch記者との議論の場はこちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

並べ替える

パスワードを変更する

プロフィールを削除してもいいですか?

サブスクリプションを登録できませんでした。 再試行する。
仮登録をしました。 次に、メールアドレスの認証手続きを行ってください。 ご入力いただいたメールアドレスに自動配信メールを送信しました。自動配信メールに記載されているリンクをクリックして、ニュースレター配信手続きを完了させてください。

今週のトップ記事

各種テーマに関するswissinfo.chのベスト記事を受信箱に直接お届け。

毎週

SRG SSRのプライバシーポリシーでは、データ処理に関する追加情報を提供しています。