Navigation

2022年2月13日のスイス国民投票

【動画で説明】「動物実験禁止イニシアチブ」

2月13日、国内の動物・人体実験を全面的に禁止するイニシアチブ(国民発議)がスイスの国民投票に掛けられる。動物実験に関して有権者の是非が問われるのは、スイス史上4度目となる。

このコンテンツは 2022/01/27 10:00

イニシアチブ「動物実験と人体実験の禁止に賛成―安全と進歩をもたらす研究手法に賛成」は、あらゆる動物実験と人体実験のほか、このような実験を経て開発された新製品の輸入も禁止するよう求めている。

同イニシアチブは、自然療法医や医師、有機農家をはじめとするスイス東部ザンクト・ガレンの市民団体が立ち上げた。動物福祉、環境保護、代替医療の分野で活動する約80の団体・企業が同案を支持している。

連邦内務省食品安全・獣医局(BLV/OSAV)の統計によると、スイスの研究機関が2020年、実験に使った動物は55万107匹で、動物実験が減少傾向に転じた15年と比較して18%減少した。しかし、動物保護法が定める「過酷度」が3度の、動物に強い痛みを与える実験を受けた動物は約1千400匹増加した(7.8%増)。

イニシアチブ発起人らは、人間以外の動物も苦しみや痛みを感じるのだから動物実験はやめるべきだと主張。動物実験は往々にして行き詰まることが多く、知見を得るための代替手段は他にも十分あると訴えている。

連邦議会では全政党が同案を「過剰」と判断。同案が可決されれば、スイスにおける科学・医学研究の発展を大きく妨げることになると懸念する。また、代替手法がない場合にのみ動物実験が認められるスイスの現行法は十分に厳しいとの考えを示している。

スイスの有権者は1985年、92年、93年に、同様のイニシアチブを否決している。

(英語からの翻訳・大野瑠衣子)

現在この記事にコメントを残すことはできませんが、swissinfo.ch記者との議論の場はこちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

共有する

パスワードを変更する

プロフィールを削除してもいいですか?