Navigation

魔女の名誉回復

グラールス州議会が魔女として死刑を言い渡したアンナ・ゲルディは226年経った今年8月27日、やっと無罪となり当時の裁判は「裁判による殺人」だったと同州政府と議会が認めた。

このコンテンツは 2008/08/28 09:23

グラールス州政府は当初、名誉回復を公式に拒否していたが、市民や政治家の強い反対に合い、決定を覆した。

今の人権問題につながる

これを受け議会は、全会一致で名誉回復を承認した。アンナ・ゲルディは毒殺の疑いで1782年6月、プロテスタント議会により有罪となったが、これでやっと名誉が公式に回復された。ゲルディの汚名がこれまで回復されなかった理由は「ゲルディはグラールスの住民の意識の中で、すでに名誉を回復しているから」というものだった。

しかし、公式なゲルディの名誉回復を求めて2007年に基金が創立され、精力的な活動が続いた。基金責任者のヴァルター・ハウザー氏は今回の決定を歓迎している。
「ゲルディは有罪犯として極刑となったが、今回の決定でやっと尊厳を取り戻すことができた」
と喜ぶ。ハウザー氏はジャーナリストで、アンナ・ゲルディについての著書もある。

ハウザー氏によると、魔女とされた人の名誉が議会によって回復されたのはヨーロッパでも初めて。スイスでのこうした決定は、現在における人権や人の名誉を重んじるための今後の礎 ( いしずえ ) になるという。

swissinfo

このストーリーで紹介した記事

JTI基準に準拠

JTI基準に準拠

おすすめの記事: SWI swissinfo.ch ジャーナリズム・トラスト・イニシアチブの認証授受

並べ替える

パスワードを変更する

プロフィールを削除してもいいですか?

サブスクリプションを登録できませんでした。 再試行する。
仮登録をしました。 次に、メールアドレスの認証手続きを行ってください。 ご入力いただいたメールアドレスに自動配信メールを送信しました。自動配信メールに記載されているリンクをクリックして、ニュースレター配信手続きを完了させてください。

注目の記事を毎週、無料でお届け

ご登録いただいた方には、swissinfo.chのトップ記事をメールでお届けいたします。

SRG SSRのプライバシーポリシーでは、データ処理に関する追加情報を提供しています。