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閣僚建国記念演説、スイスの国連およびEU加盟を主張

建国記念日の演説で、閣僚等はスイス国民に対し、国際的により大きな役割を果たすべきだとし、国連、EU加盟の重要性の認識を呼び掛けた。

このコンテンツは 2000/08/02

建国記念日の演説で、閣僚等はスイス国民に対し、国際的により大きな役割を果たすべきだとし、国連、EU加盟の重要性の認識を呼び掛けた。

アドルフ・オギ大統領は、スイスが国連に加盟するべき時が来ていると述べた。大統領が「スイスのバルコニー」と呼ぶヴァリス州のクラン=モンタナからの演説で、スイスは国際政治でより大きな役割を果たすべきだと語った。そして、国際機関との連帯を示すだけでなく、積極的に行動しなければならないと述べた。そのためには、政府はスイスの国連加盟案を支援すると明言した。また、EUとの関係も、単に相互通商協定を批准するだけに留まらず、さらに踏み込んだものにしていかなければならないと、正式加盟へ向けてのメッセージを送った。

1291年8月1日、原スイス連邦が誕生したと伝えられるシュヴィーツ州リュトリ平野では、カスパル・ヴィリガー経済相が建国記念日の演説を行ったが、150人の極右団体が反対を叫び、笛を鳴らして妨害した。Revolutionary Clandestine Armed Faction(仏略FARCE)と名乗るこの一団は、欧州旗と並んで掲げられたスイス国旗を引きずりおろし、「リュトリの野はEUの自由領域」との声明を発表した。ヴィリガー経済相は、個の利益を集団の利益より優先する傾向が強くなっているが、これはスイスの連帯を脅かすものだと、行き過ぎた個人主義の危険性を警告した。またグローバリゼーションに関して、企業家らは血の通った生身の人類の運命を扱っているという事を忘れていると訴え、グローバリゼーションは経済だけでなく政府の課題でもあると述べた。

フリブールからは、ジョセフ・ダイス外相が、オギ大統領と同様、国連加盟を呼び掛ける演説をした。今日、意志決定は、しばしば国境を越えた所でなされる。スイスも国際ステージで政治的な存在を確立する必要があると語った。またEU加盟はスイスの国益にとって、重大な進路だと述べた。

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