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ティチーノ州 ベール着用禁止が与える影響は

アラブ人観光客に人気のスイス南部のティチーノ州では、公の場でのベール着用を禁止する法案が2013年に州議会で承認されている。ある右派グループは今年9月、その法案を全国に適用させようと、新たなイニシアチブ(国民発議)を立ち上げた。(SRF/swissinfo.ch)

このコンテンツは 2015/10/13

このイニシアチブでは、ベールなど、顔全体を覆うあらゆる衣服の着用をスイス全土で禁止することが求められている。発起人は、右派の政治家と活動家からなるグループ。彼らはスイスが「イスラム化」する恐れがあり、また顔を隠すことが治安問題につながると主張している。同グループは2009年、イスラム寺院の塔ミナレットの新規建設を禁止するイニシアチブを成功させ、国際的批判を呼び起こした。

今回のイニシアチブの内容文は、13年にティチーノ州で投票が行われた住民発議が手本となっている。13年の投票では同州の有権者およそ65%が、顔を覆うベールを公の場で着用することの禁止を求めたこの提案に賛成した。同案はまだ法令として施行されていないが、観光業界は、これによりアラブからの富裕層観光客が来なくなるのではと危惧している。

ヨーロッパではフランスが初めて、10年に、ムスリム女性の全身を覆うブルカを公共の場で着用することを法律で禁じた。欧州人権裁判所は14年7月、同法を支持する判決を下した。同様の法律はベルギーやイタリアの一部の町、スペイン、ロシアでも施行されている。

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