スイスアルプスの湖上に太陽光パネルが登場
6千世帯超に電力を供給できる太陽光パネルがスイス南西部にある山の湖に設置された。
このコンテンツは 2019/10/11 13:15
設置したのはレマン湖畔モルジュにある電力会社、ロマンド・エネルギー他のサイトへ。イタリアとの国境付近の山ブール・サン・ピエールにあるトゥール湖上に浮動型太陽光パネルを敷くプロジェクトの第1弾が登場したと9日発表した。
2240平方メートルの太陽光パネルが、湖底に固定されたアルミニウムとポリエチレン製のフレームに乗っている。フレームは推移に応じて上下し、最大50センチの雪を支えることができる。
湖は海抜1810メートルにあり、人口ダムに似た構造。湖全体が凍結するなどの極端な気象条件も想定される。
ただ強い紫外線や周囲の雪からの反射光により、発電効率は低地にある同様の設備に比べ最大50%高くなる。
現在は試行段階で、将来的には平均的な消費量の家庭220世帯分の電力を賄えると期待される。2年の試行期間を経て実用化が可能と判断されれば、約6100世帯分の電力を供給できるよう設備を拡大する。
プロジェクトにはこれまで235万フラン(約2億5千万円)を投じた。スイス連邦経済省エネルギー局他のサイトへも出資している。

JTI基準に準拠
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。