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スイスにも「タイニーハウス」の波

低コストで環境に優しい「小さな家(タイニーハウス)」というアメリカ発祥のコンセプトが、スイスでも人気を集め始めた。ただ、スイスには規制が多いため、タイニーハウスを長期的に停めておく許可を得るのが難しい場合もある。

このコンテンツは 2018/10/24

タイニーハウスとは概ね面積が約93平方メートルに満たない小さな家で、普通の家よりも自由度が高いと言われる、異なった暮らし方を提案するものだ。スイス公共放送(SRF)が、トゥールガウ州アッフェルトランゲンにあるサンドロ・フーバーさんと妻コニーさんのタイニーハウスを訪ねた。

建築コストは約7万フラン(約791万円)で、面積は27平方メートルだ。「寝室」はキッチンの上にあるスペースで、立つと屋根に頭がぶつかる。だがコニーさんは気にしていない。「寝る時は横になるでしょう?慣れれば平気」。サンドロさんは、家具調度を好きなように選べるため、トレーラーハウスやキャンピングカーよりも良いと話す。

建てても、停められるか?

連邦環境・運輸・エネルギー・通信省国土開発局(ARE)のステファン・シャイデッガー氏は、車輪付きの家であっても、一定期間以上停めておくには許可が必要だという。「住宅地以外では、タイニーハウスは多くの問題に遭遇するだろう」と警告する。

チューリヒ州タールハイムのフィオナ・バイヤーさんは、タイニーハウスの自宅を建築中だ。バイエルさんは最近設立された「Kleinwohnformen Schweiz(スイスの小さな暮らし)」協会の会長を務める。この協会の目的は、タイニーハウスに対する許可方法の統一を求めることだ。同協会のウェブサイトによると、現在はタイニーハウスを停めることへの地方自治体レベルの許可に関する明確な法律は存在しないようだ。ケースバイケースで決定されている。

バイヤーさんは16年11月に自宅の建設に着手し、20年中の完成を目指している。「タイニーハウスは経済的な自由を与えてくれる。仕事を減らし、人生を楽しみ余暇を過ごすことにより多くの時間を使える。移動も簡単だし、環境面でも合理的だ。建築材をあまり必要としないからだ」

(SRF/swissinfo.ch)

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