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家と学校のデジタル・デバイド

スイスでは中学生の93%、小学生の50%以上がインターネット・ユーザーだ。が、家でのコンピューター利用に比べて教室での利用は驚くほど少ない。

このコンテンツは 2002/06/05

連邦統計局の最新統計によると、スイスの中学生(12才から16才)の80%以上は自由に使えるコンピューターがあるという。が、70%が家で毎日のようにコンピューターを使うのに対し、平日学校で定期的にコンピューターを使うという生徒はわずか19%しかいなかった。教室でのコンピューター利用が少ない理由として、資格のあるスタッフの不足、生徒に適したソフトウェアの少なさ、ヘルプデスク形式での教員のためのバックアップ体制の欠如などが上げられる。仏語圏スイス教員連合のマリー=クレール・タビン委員長は「学校でのコンピューター・アクセスの要望は大きい。が、教室での情報技術の利用の仕方については議論されてこなかった。」という。連邦統計局によると、2001年末現在、全国の中学校には59000台のコンピューターが配置されていて、平均して1クラスに1台半の割り当てがあった。が、タビン委員長は「生徒8人に1台は必要だ」という。さらに、教師のトレーニング、生徒の教育上のニーズにあったソフトウェアも考慮する必要があるとタビンさんは言う。

スイス情報技術センターのフランシス・モレト氏は、コンピューターの授業を必修科目とし、生徒達は単にコンピューターの使い方を学ぶだけでなく、学ぶためにコンピューターを使うという方針で授業を行うことが重要だという。モレト氏は、コンピューターは伝統的な教育メソッドの付加物だと指摘する。「黒板とチョークよりも多くの事ができるのでなければ、コンピューターを授業に使う価値がない。」。

スイスでは中学生の93%、小が規制の53%がインターネット・ユーザーだ。国は今後4年間、小中学校のWebプログラム接続に1億スイスフランの政府予算を支出、学校のIT化を促進し各州のデジタル・デバイド解消を図る。経済協力開発機構(OECD)によると、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、米国の学校のインターネット接続支出額(一人当り)は、スイスよりも多い。

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