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ブラジル人コメディアン「表現の自由は代償を伴う」

ブラジルでは言論の自由は重視されてこなかったと、ブラジル人俳優兼コメディアンのグレゴリオ・デュヴィヴィエさん(33)は言う。シリーズ「表現の自由」では今回、ブラジルで毎週放送中の、若者に人気のHBOブラジルのテレビ番組「Greg News」で司会を務めるデュヴィヴィエさんに意見を聞いた。

このコンテンツは 2021/10/18 09:00

デュヴィヴィエさんは「私はスイスのような自由を享受しているのかもしれない」と語りながらも、「しかし、それには代償が伴う」と付け加える。

2019年、ゲイに見立てたイエス・キリストをジョークのネタにした番組を放送したことを機に、デュヴィヴィエさんと制作会社ポルタ・ドス・フンドスのスタッフは武装警備員に数カ月間頼らざるを得ない状況に置かれた。また、制作スタジオがクリスマスイブに放火されるという事件も起きた。

彫刻家と歌手を両親に持つデュヴィヴィエさんは、リオデジャネイロで生まれ育った。10代の頃からコメディアンとして生計を立ててきた。活動の幅を俳優、コメディー、執筆活動に広げ、8年前からブラジル政治についてコメントしている。

「米国のテレビ放送局HBOで働けて、自分はとても恵まれていると思う。HBOはブラジル政府とは一切関係ない。法に触れない限り、言いたいことは何でも言える」

2億1千万人という南米最大の人口を抱えるブラジル。この国の表現の自由について、デュヴィヴィエさんは辛辣な批判をする。

「今ほどひどい状況はなかったと思う。現政府は少数派に対して公然と宣戦布告した」

独立したコメディアンとして、口をつぐみ、声を上げないことなどできないという。

「私の義務は限界に挑戦すること。表現の自由を制限することで起こり得る最悪のパターンは、国民が先回りして権力に従い、自己検閲を行うことだ」

ゲイのイエスを取り上げたクリスマス番組は、まず下級審で放映禁止の判決を受けた。しかし、ブラジル最高裁は最終的に「キリスト教徒を侮辱していない」という判決を下した。

(英語からの翻訳・鹿島田芙美)

シリーズ 「表現の自由」

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