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スイスのベルセ大統領、トランプ米大統領と首脳会談 租税問題を議論

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このコンテンツは 2018/01/26
SDA-ATS/WEF/ilj
握手を交わすトランプ大統領(左)とベルセ大統領 Keystone

スイスのベルセ連邦大統領は26日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でトランプ米大統領と首脳会談を行った。ベルセ大統領は会談後の記者会見で、首脳会談では率直な意見交換ができ、実りの多いものだったと述べた。

トランプ大統領は会談後、「スイスは米国にたくさんの資産を保有している。だから私はスイスをさらにリッチにしてあげた」と語った。トランプ大統領はまた、米国の景気拡大がスイス経済にもとって良かったとも述べた。ダボス訪問については「エキサイティング」な経験だったとし、米国に「(スイスとの)親善関係」を持ち帰るとも語った。

ベルセ大統領は会見後の記者会見で、会談では経済問題が議題の一つだったとし「我々の経済を強化し、世界の課題を解決するために」米国とスイスの経済関係が今よりもっと深まることを望むと述べた。

スイスの銀行などを巡る両国の租税問題も議題に上がった。ベルセ大統領はこれについて、両国が双方の利益に向けて新たな一歩を踏み出すときだと述べた。

会談では北朝鮮情勢などについても協議した。ベルセ大統領は、スイス軍が長年、韓国と北朝鮮の国境付近に配備されていることを挙げ、これまで国際関係の仲介役を担ってきたスイスの役割について改めて強調。スイスは以前、緊迫が高まる北朝鮮情勢を受け「仲介役を務める用意が出来ている」と発言している。

トランプ大統領は自身のツイッターで「非常に素晴らしい首脳会談だった。今後も我々の友好関係を強化していく」と述べた。ベルセ大統領も自身のツイッターで「非常に素晴らしい会談だった」と投稿した。

首脳会談にはスイスのカシス外相、シュナイダー・アマン経済相も同席した。

トランプ大統領の演説

トランプ米大統領の閉会スピーチは、今年のダボス会議で良くも悪くも最も注目された Keystone

今回のダボス会議で最も注目されていたトランプ米大統領の閉会スピーチでは、米国は自身のリーダーシップの下で「ビジネスに開放されている」と強調した。

トランプ氏は「今は米国で人を雇い、建設し、投資して育成するまたとない好機だ」と訴えた。大規模な法人税減税を柱とする税制改革と規制緩和に踏み切り、16年の大統領選で当選以降、国内に240万人の雇用を生んだと誇った。

一方「アメリカ・ファースト(米国第一主義)は米国だけという意味ではない」と述べ、「米国が成長すれば、世界も成長する」と他国への配慮をアピールした。

トランプ氏のダボス会議への出席はさまざまな議論を呼び、反資本主義者や左翼、労働組合などが反対運動を起こした。アフリカ各国の代表団は26日の閉会スピーチをボイコット。トランプ氏がハイチやアフリカ諸国からの移民を「肥溜めのような国から来た人たち」と中傷したと報じられたことに反発した。

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