Navigation

ダウン症の原因究明へ一歩

日本、ドイツ、スイスなどの科学者による国際研究チームは、ダウン症の原因に関連すると思われる染色体21の解析に成功した。

このコンテンツは 2000/05/10 15:58

日本、ドイツ、スイスなどの科学者による国際研究チームは、ダウン症の原因に関連すると思われる染色体21の解析に成功した。

研究チームは、3、300万の細胞核(遺伝子におけるアルファベットの字のようなもの)を発見し、226の遺伝子を解明した。ドイツ、日本の遺伝学者が主導する研究は、1995年人ゲノムプロジェクトの一環としてスタートした。ジュネーブ大学医学部のアントナラキス教授率いるスイス班は、国立科学研究基金の財政援助を受けている。精神分裂症の原因となる遺伝子を研究をしていたアントナラキス教授は、昔病気を解明するために人体解剖が行われたのと同様に、遺伝病の研究には「人ゲノムの解剖」が有効だと言う。

科学者が全面的な解明を試みている染色体21は、人ゲノムの1%にすぎない。が、人体構造の大変重要なパートで多くの病気の要因に関連すると思われる。調査過程で確認された226の遺伝子は、予想を大幅に下回り、うち59は不活性だった。研究者らが最も驚いたのは、染色体21の6個までが何の遺伝子も包含していなかったことだ。

アントナラキス教授の研究班は、50%以上の染色体内の遺伝子を突き止め、特徴を確認した。ジュネーブ大のチームがカバーしているのは、プロジェクト全体の4%だ。が、遺伝子の解明は、染色体が関連する病気の研究の根本的なもので、将来の研究への最も重要な布石だ。

スイス班は一般から寄付された遺伝子マテリアルを研究に使い、発見事項は学会に広く公開している。研究結果の詳細は、今月末、ネイチャー誌で発表される。

このストーリーで紹介した記事

JTI基準に準拠

JTI基準に準拠

おすすめの記事: SWI swissinfo.ch ジャーナリズム・トラスト・イニシアチブの認証授受

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

並べ替える

パスワードを変更する

プロフィールを削除してもいいですか?

サブスクリプションを登録できませんでした。 再試行する。
仮登録をしました。 次に、メールアドレスの認証手続きを行ってください。 ご入力いただいたメールアドレスに自動配信メールを送信しました。自動配信メールに記載されているリンクをクリックして、ニュースレター配信手続きを完了させてください。

注目の記事を毎週、無料でお届け

ご登録いただいた方には、swissinfo.chのトップ記事をメールでお届けいたします。

SRG SSRのプライバシーポリシーでは、データ処理に関する追加情報を提供しています。