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スイス、肥満で医療保険料引き上げの可能性も

太り過ぎると、保険料の支払いが高くなる可能性も Keystone

太り過ぎると、医療保険の支払いが高くなる可能性が出てきた。

このコンテンツは 2004/04/19

再保険会社スイス・リは6日に公表した報告書で、肥満が原因でもたらす死亡率が急増していると指摘。保険料を据え置きのままでいると生命保険会社の利益を圧迫しかねないため、加入者が肥満の場合、保険料の引き上げを検討すべきだと保険業界に提唱している。

再保険会社は、企業のリスク管理サービスを提供する会社のこと。大規模な災害やテロなど保険会社が負担する突発的な巨額の保険金支払いリスクの一部を肩代わりするサービスも行うため、多くの保険会社が利用している。

スイス・リが医療保険料の引き上げを訴えるのは、スイスの現行制度に生命保険会社は保険料を勝手に変更できないという規定があるためだ。引き上げには政府の認可が必要で、今回の動きは当局に圧力をかけるのが狙いのようだ。

急増する肥満

米国では現在3人に2人が肥満傾向にあると言われるが、スイスでも肥満が年々増えている。スイス連邦厚生局によると、男性は42%も肥満傾向にあり、女性の28%に比べ肥満度が高い。

太り過ぎは、糖尿病やガン、心臓病など様々な合併症を引き起こすといわれ、肥満が健康に悪影響を及ぼすリスクは高い。

スイス・リは今回、肥満者の保険料引き上げを求めているだけでなく、加入する際に肥満であるかどうか調べるスクリーニング検査の導入も提案している。

スイス・リ広報室のスチュアート・コリンズ氏は、「たばこ離れと医療技術の進歩のおかげで、一般的に平均寿命が延びているが、太り過ぎがこうした傾向に足を引っ張っている」と話している。


スイス国際放送 イゾベル・レイボルド 安達聡子(あだちさとこ)意訳

補足情報

スイスで肥満が増加している。

連邦厚生局によると、男性は42%、女性は28%が肥満傾向にある。

肥満は糖尿病など様々な合併症を引き起こすといわれ、健康に悪影響を及ぼすリスクは高い。

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