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スイス国立銀行、ウスタシ財宝裁判で起訴される

第2次大戦中のクロアチア・ウスタシ政権の犠牲者が、サンフランシスコ地裁にスイス国立銀行などに対する集団訴訟を起こした。ウスタシ政権は、ナチの傀儡政権で、70万人のセルビア人を殺害した。

このコンテンツは 2000/09/15 16:43

第2次大戦中のクロアチア・ウスタシ政権の犠牲者が、サンフランシスコ地裁にスイス国立銀行などに対する集団訴訟を起こした。ウスタシ政権は、ナチの傀儡政権で、70万人のセルビア人を殺害した。

原告団は、バチカン銀行、フランシスカン・オーダー、スイス国立銀行(SNB)他スイス、オーストリア、アルゼンチン、スペイン、イタリア、ドイツ、ポルトガルの銀行をウスタシ政権の犠牲者から奪った資産を隠匿したと起訴した。

米国務省の資料には、上記銀行がクロアチアから送られた金、銀を受け取った事、また、それらの多くはウスタシ政権の犠牲者から奪われたものであった事が示されている。原告団は、SNBに、これらの財宝が戦後どうなったのか説明を求めている。原告弁護団の1人、ジョナサン・レヴィ氏は、財宝の一部はバチカン銀行の手を通してアルゼンチンに送られた可能性があるという。アルゼンチンには、第2次大戦後、何千人ものウスタシ政権の戦犯および同調者が亡命した。

また、SNBに対し、スイス国内のバチカン銀行口座に関するあらゆる情報を提供するよう、要求している。

ユダヤ人組織とスイス銀行の間での第2次大戦中の口座に関する包括賠償金合意の後、今後新たな同様な訴訟に対しては、スイス銀行は免責されると確定したかに思われた。が、サンフランシスコ地裁は、クロアチアのファシスト政権によるセルビア人犠牲者は、包括合意に定められた如何なる犠牲者の範疇にも含まれないとして、訴訟を認めた。

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