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スイスの「牛乳スト」終結へ

「牛乳ストライキ」の間、多量の牛乳がブタの餌になった。仔牛も日ごろより多くの牛乳を飲んだのだろうか Keystone

6月1日から続いていた牛乳価格の交渉は3日早朝まで続いた。その結果、生産者側は牛乳1キロにつきこれまでより0.06フラン ( 約6円 ) 多い0.76フラン ( 約76円 ) の受け取り価格値上げにこぎつけた。この価格は7月1日以降有効となる。

このコンテンツは 2008/06/04 09:54

この合意とともに5月末から続いていたストライキは終結。生産者側も乳製品製造業者側もおおむね満足する結果となったようだ。

乳製品価格引き上げへ

牛乳の引き取り価格の引き上げ分は消費者が負担することになる。これが加工業者側の条件だ。大手スーパー「ミグロ ( Migros ) 」は6月3日、乳製品を最高8%値上げすると発表した。

また、ミグロに並ぶ大手「コープ ( Coop ) 」も同様に乳製品の値上げを考えているという。詳細はまだ決定されていない。牛乳生産者の上部団体「スイス牛乳生産者協会 ( SMP ) 」は、乳製品の購入に際し、消費者の1ヵ月の負担はおよそ2フラン増になると予測している。

生産者側はもともと0.10フラン ( 約10円 ) の値上げを要求していた。だが、合意に達せずストライキがますます広がることになると酪農家のイメージダウンも免れなかったため、この合意には満足しているという。6月2日には、スイスにある2万7000軒の酪農家のうち推定およそ1万軒がストライキに参加した。

加工業者側もまた、一部から今回のストライキに対して異議を唱える声が上がってはいるものの、全体的には解決策が見つかったことを歓迎している。合意は向こう半年間有効とされ、2009年1月1日までに指標となる牛乳の希望価格を両者で交渉することになっている。

一方、「牛乳ストライキ」を支援していた消費者保護基金 ( SKS ) は、消費者や牛乳生産者にばかり負担をかける加工業者の姿勢を非難するとともに、小売店が乳製品価格を必要以上につり上げるのではないかと懸念している。

swissinfo、外電

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