Navigation

FIFA、改革の約束の裏で巨額の報酬を支給

スイスに本部を置くFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長(中央)は2016年、財政規律の実現という課題をゼップ・ブラッター前会長から引き継いだ Keystone

汚職問題に揺れた国際サッカー連盟(FIFA)が組織改革と財政健全化に取り組む一方で、昨年、幹部に1千万ドル(約11億円)近い報酬を支払っていたと一部メディアが報じた。

このコンテンツは 2018/01/11 13:15

米ニューヨーク・タイムズ紙は匿名の関係者から得た情報として、FIFAの理事会メンバーに選出された37人が昨年、それぞれ25万ドルの報酬と数万ドルの旅費を受け取ったと報じた。

スイス・ドイツ語圏の日刊新ターゲス・アンツァイガーは9日、この記事を引用、FIFA側はコメントを出さなかったと報じた。ただ報酬額についてはFIFAが3月に公表を予定している財務報告で明らかになる見通し。

FIFAが昨年開いた理事会はわずか3回で、ニューヨーク・タイムズは報酬額について「世界最大規模の営利企業が同様の職務に支払う金額と比べてもはるかに多い」と批判。汚職問題発覚後に就任したジャンニ・インファンティーノ会長は、財政規律を確立して組織の信頼改善を図ると繰り返し訴えているが、それに矛盾する現状が露呈した形だ。

コーポレート・ガバナンスに関する国際認証機関トレース・インターナショナルのアレクサンドラ・レイジ社長は同紙に「非営利(組織)であることを鑑みれば、この金額に対して何らかの正当性が求められる」と述べた。

インファンティーノ氏は2016年、汚職問題を受けて辞任したゼップ・ブラッター会長の後任として選出された。このスキャンダルで、ブラッター氏、欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・ プラティニ前会長、FIFAのジェローム・ヴァルク前事務局長らトップのほとんどが辞任に追い込まれた。

このストーリーで紹介した記事

JTI基準に準拠

JTI基準に準拠

おすすめの記事: SWI swissinfo.ch ジャーナリズム・トラスト・イニシアチブの認証授受

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

並べ替える

パスワードを変更する

プロフィールを削除してもいいですか?

サブスクリプションを登録できませんでした。 再試行する。
仮登録をしました。 次に、メールアドレスの認証手続きを行ってください。 ご入力いただいたメールアドレスに自動配信メールを送信しました。自動配信メールに記載されているリンクをクリックして、ニュースレター配信手続きを完了させてください。

注目の記事を毎週、無料でお届け

ご登録いただいた方には、swissinfo.chのトップ記事をメールでお届けいたします。

SRG SSRのプライバシーポリシーでは、データ処理に関する追加情報を提供しています。