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アルプホルンと声楽

このコンテンツは 2007/03/22 14:12

人の声は自然音列も半音階も再現することができます。アルプホルン誕生の時から、アルプホルンに歌を付けることはごく自然の成り行きだったはずです。牧童が即興的にそのような共演をしたと考えても不思議はありませんが、それを裏づける伝承はありません。絵画、史料、楽譜に見る限り、アルプホルンは長い間、独奏楽器でした。

例外は1835年にルツェルン出身の作曲家であるフランツ・クサヴェール・シュニーダー・フォン・ヴァルテンゼーが作曲した男声合唱とアルプホルンのための 「 リギ=シャイトエックのアルペンリート 」 です。

1970年代初頭にフォークミュージックがスイスに浸透するにつれて、アルプホルンの音楽シーンも活気を得ました。同じ頃、ベルン出身の女優クリスティーネ・ラウターブルクが前衛的なヨーデルに挑み、その伴奏にビュッヘル ( 小型アルプホルン ) を使いました。ジャズトランペット奏者のハンス・ケネルはアルプホルンとビュッヘルの両方を使いこなし、演奏の幅を広げ、2002年にアルトドルフ(ウーリ州)で開催された 「 アルプスの響き 」 と題する音楽祭に、シェーンベッヒラー・カルテットという4人組ヨーデルグループと共演しました。

90年代にはアンサンブル・シュティムホルン(Stimmhorn)が設立され、その演奏録音が注目を集めました。歌手のクリスティアン・ツェーンダーと管楽器奏者のバルタザール・シュトライフは、ダブル・アルプホルン ( 1つのマウスピースに2つの管がつながっているもので、2つのアルプホルンを同時に吹ける仕組みになっている )、アルプフォン ( アルプホルンとサキソフォンの組合せ ) などの新しい楽器を発明しました。搾乳機も管楽器に転用されました。最近では、ハンス・オットがアルプホルン伴奏付きのポップソングに取り組んでいます。

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